JANUBET Primate Neurobiology Schoolが無事終了しました
ノルウェー工科大学(NTNU)のMenno Witter教授、Cliff Kentros教授と東北大学の筒井健一郎先生、京大霊長研の高田昌彦先生と私、伊佐は2018年にThe Research Council of NorwayのInternational Partnerships for Excellent Education, Research and Innovation (INTPART)というグラントにJapan and Norway United in Brain, Educations and Therapeutics(JANUBET)という申請をし、採択をされました。これは神経科学分野の教育を中心としたプログラムで、これにより、2019年5月に東北大学(仙台)、そして同年8月にはノルウェーのトロムソでSummer schoolを開催してきました。そして今回は京大(高田先生と私)が主体となってPrimate Neurobiologyのスクールを企画しました(https://janubetpns2020.org)。当初は1年前の2020年9月開催予定でしたが、コロナウィルス感染拡大のため、2度にわたって延期され、最終的に今回、2021年9月10-15日にオンラインでの開催となりました。
講師は海外からDora Angelaki, Wim Vanduffel, Douglas Munoz, Menno Witter, Cliff Kentros, Wolfram Schultz, Okihide Hikosaka, Peter Strick。そして国内からは小村豊、松崎政紀、雨森賢一、磯田昌岐、松本正幸、南本敬史、南部篤に主催者の筒井、伊佐と錚々たる講師陣の講義と、講師と自由に交流するInteraction with Lecturersのセッションや、グループごとに課題をまとめて発表するGroup Work SessionをZoomのBreakout Roomを用いて行い、さらにポスター発表会をSpatial Chatを用いて行いました。参加者が日本、インド、ヨーロッパ、北米にまたがることから日本時間の15時開始、22時終了というスケジュールでした。中には22時終了後も熱心にZoomのサイトを使ってGroup Workを自主的に計画している人たちもいました。当初はどうなることかと思いましたが運営は大変スムーズにいきました。当初はInteraction with Lecturersで黙り込んでいた学生も後半は積極的に発言するようになり、短期間でとても成長したように思います。また、交流を通じて仲間を増やしてもらえたのがとても良かったと思います。
コロナ禍が終わったらまた対面での会も開催したいと思います。ご参加、協力いただいた皆さんに改めて感謝申し上げます。