Topics

日本生理学会第100回記念大会 市民公開講座を開催しました (2023/3/11)

2023.07.06

2023年3月11日(土)に、京都大学時計台記念館百周年記念ホールにおいて、日本生理学会第100回記念大会の市民講座「100年後の人類は?」を開催しました。本講座は、日本生理学会、日本学術会議基礎医学委員会機能医科学分科会、同IUPS分科会の主催、日本生命科学アカデミーに後援いただきました。現地参加が123名、オンライン参加が88名でした。高校生を中心に、小学生から70代まで幅広い年代層の聴衆に対して、第一部で3名の演者による講演、第二部では演者に加えて高校生やその他の方々を加えた総合討論が行われました。
 第一部では、三浦恭子先生(熊本大学)より「最長寿・老化耐性・がん耐性げっ歯類ハダカデバネズミの不思議」、次に砂川玄志郎先生(理化学研究所)より「人工冬眠は人類に何をもたらすのか」、そして牛場潤一先生(慶応義塾大学)からは、「脳のしなやかさを科学する」というタイトルで講演が行われました。
 第二部では、ファシリテーターの丸山めぐみ先生(生理学研究所)の司会のもと、第一部の3名の演者に加えて、3名の高校生、瀬川茂子氏(朝日新聞社科学技術部)、樽野陽幸先生(京都府立医科大学)、川口真也先生(京都大学)が加わり、第一部での講演を土台にして総合討論が行われました。「100年後」というスケールでものを考えることにより、生き物としての恒常性と環境との調和を含めた持続可能性を達成するために、生き物の仕組みを明らかにする生理学が果たすべき役割が共有される講座となりました。

終了後、講演者も高校生もなかなか去り難かったようで・・・

Page Top