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カナダ―米国ツアー

2020.02.05

NIHの彦坂興秀先生にNIH Neuroscience Seminar Series (NIHの神経関係の研究所が合同で月曜に行っているセミナー)に招待された。以前からカナダの友人達に機会があったら寄ってくれと言われていたので、1月29日(水)に日本を出て、30日(木)はLondonのWestern大学、31日(金)にはKingstonのQueens大学、そして1日(土)に米国Bethesdaに入り、週末は英気を養って3日(月)にNIHのBuilding 49を訪ねてセミナーをし。4日にワシントンを出て帰国した。

Westernでは最近マーモセットにシフトしたStefan Everlingに以前から来てくれと言われていた。Stefanとは、彼がQueens大学のDoug Munozのポスドクをしていた1998年にSfNの後に今は亡き小林康君とQueensを訪ねたときに会って以来の仲。Westernには彼が同じ時期にDougの大学院生だったBrian Corneilとほぼ同時期に移った直後の2005年11月に訪問して以来14年ぶりだった。そこではラボツアーと、”Large-scaled network reorganization after brain and spinal cord injury in nonhuman primate models”と題してセミナーを行った。盛況だった。その後、Stefanのラボで我々の最近のマーモセットでの成果についてinformal talkも行い、いろいろ情報交換・意見交換ができたのは有意義だった。その後はdinner (写真1)。Andrew Pruszynski, Stefan Everling, Ravi Mennon, Julio Martinez-Trujillo, Brian Corneilといった旧知の人達の楽しいひと時だった。

(写真1)右からAndrew Pruszynski, Stefan Everling, Ravi Mennon, Julio Martinez-Trujillo, Brian Corneil

翌日はKingstonに飛んでQueens大学にDoug Munozを訪問。Dougとは、1989年に私がスウェーデン、彼がNIHのポスドクをしている際にパリのFountain Breauで行われた大規模な国際シンポジウムで会ってからの仲。一緒にHuman Frontier Science Programの研究費も取ったし、留学生も送ってきた。最近ではマイコースプログラムの京大医学部の学生も受け入れてもらっている。一方で実際に私自身は2009年に行ったのが最後でこちらも何と10年ぶり。こちらは”Higher order mechanisms for the recovery from spinal cord injury”というタイトルで講演し、その後はDoug, Steve Scott, Randy Flanaganとdinner(写真2)。

(写真2)左からDoug Munoz, Steve Scott, Randy Flanagan

そして最後はワシントン-Bethesdaへ。週末、しっかり英気を養ってトークの準備をし、2月3日(月)にホテルに彦坂先生が迎えに来てくれてNIHへ。午後1時からはNIHのaudotoriumで“Neurobiology of recovery after brain and spinal cord injury in macaque models”と題してトーク。その模様なweb配信されているのでご覧いただきたい(https://videocast.nih.gov/PastEvents?c=16)。脊髄損傷と盲視の話をまとめて統一したコンセプトで話したが、まあまあ好評だったかと思う。その他、セミナーを挟んでラボツアー。Hikosaka, David Leopold, Bob Wurtz, Hendrikje Nirenborg, Rich Krauzlis, Barry Richmond, Chris Bakerといった人たちを訪問。また昼食はポスドクや大学院生と。その後、Bob, Barry, Rich,そして彦坂先生や研究室の若手とdinner(写真3)。

(写真3)右からBarry Richmond, Bob Wurtz(一人飛んで)Rich Krauzlis。左端が彦坂先生

これまで積み上げてきたものを旧知の人達が聞いてくれ、皆が楽しんで受け入れてくれ、幸せな日々だった。(伊佐)

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