History
西暦 | 出来事 |
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1996 年 | ・伊佐が着任。研究室が生理研でスタート。 |
1998 年 | ・スライス標本を用いて中脳・上丘の浅層―深層間の神経結合を証明(Isa et al. J. Neurosci.) |
1999 年 | ・霊長類における脊髄固有ニューロン系を介する皮質脊髄路から運動ニューロンへの2シナプス性伝達経路の存在を証明(Alstermark et al. J. Neurophysiol.) ・サルの上丘へのニコチン注入により、浅層―中間層間の信号伝達の促進によってexpress saccadeが起きることを示す(Aizawa et al. J. Neurophysiol.)。 |
2000 年 | ・伊佐をPIとするHuman Frontier Science Programのグループ共同研究が採択される。課題名" Premotoneuronal interaction between descending pathways; the C3-C4 propriospinal system and reaching" |
2001 年 | ・文部科学省科学研究費基盤研究(S)に採択される(採択率2%)。課題名「眼球運動を指標とする精神機能の解明」 |
2002 年 | ・サルの脚橋被蓋核(PPTN)ニューロンが動機付けに関連する持続的活動を示すことを明らかにする(Kobayashi et al. J. Neurophysiol)。 ・国際ワークショップ"Cognitive Impact on Sensory Motor Integration"を生理研にて主催。 ・文部科学省新世紀重点研究創生プラン(RR2002)のナショナルバイオリソースプロジェクトの「マカクザル」プロジェクトが採択。伊佐が代表申請者として研究用ニホンザルの繁殖・供給プロジェクトに着手。 |
2004 年 | ・生理研国際シンポジウム"Multidisciplinary Approaches to Sensorimotor Integration"を主催(参加者220名、うち海外より27名)。写真はこちら。 ・霊長類の脊髄レベルでの皮質脊髄路の損傷後も手指の巧緻運動が維持されることを示す(Sasaki et al. J. Neurophysiol.). ・第93回Dahlem Conference(ベルリン)"Microcircuits; the interface between neurons and global brain function"にProgram Advisory Committeeのメンバーとして参加。 ・科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CREST)「脳の機能発達と学習メカニズムの解明」に採択される。 |
2005 年 | ・Douglas Munoz, Jan Theeuwes, Laurent Itti博士らとともにHuman Frontier Science Programの共同研究グラントに採択される。テーマは「Neural substrate of bottom-up and top-down attentional integration」 |
2006 年 | ・伊佐がブレインサイエンス財団の第20回塚原仲晃賞を受賞。課題名は「運動制御回路の構造・機能と損傷後機能代償」 |
2007 年 | ・上丘中間層から浅層への抑制性投射経路を明らかにし、”Identity of a pathway for saccadic suppression”と題する論文として米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表。 ・脊髄損傷後のサルの手指の巧緻運動の回復過程での大脳皮質の活動変化とその回復への寄与を明らかにした研究をScience誌に発表。 |
2008 年 | ・脳科学研究戦略推進プログラム課題C「独創性の高いモデル動物の開発」が開始。その拠点長を務めることになる。 |
2009 年 | ・伊佐が9月16-18日の第32回日本神経科学大会の大会長を務める。 ・関助教が国立精神神経センターの部長に昇任。 |
2010 年 | ・伊佐が AmsterdamでのFENS ForumのSpecial lectureで講演 ・西村幸男研究員(JSTさきがけ)が日本神経科学学会奨励賞を受賞 |
2011 年 | ・第14回国際意識科学会を開催(伊佐がプログラム委員長) ・西村幸男准教授が日本生理学会奨励賞を受賞 |
2012 年 | ・西村幸男准教授が文部科学大臣若手科学賞を受賞 ・ウィルスベクター2重感染法による経路選択的・可逆的神経伝達遮断法を開発し、マカクザルで行動制御に成功(Kinoshita et al. Nature 2012) |
2013 年 | ・伊佐が福島県立医大・小林教授、京都大学渡邉教授とともに平成25年度文部科学大臣表彰・科学技術賞を受賞。 ・総研大生の加藤健治が総研大学長賞を受賞。 ・木下正治元特任助教(現弘前大准教授)が自然科学研究機構若手研究者賞を受賞。 ・西村准教授らの「人工神経接続」技術に関する最初の論文を発表(Frontiers in Neural Circuits誌)、経済産業省のInnovative Technologies 2013特別賞を受賞。 |
2014 年 | ・伊佐が北米神経科学会のSpecial Lectureで講演。タイトルはThe brain is needed to cure spinal cord injury. ・伊佐が科学研究費基盤研究(S)に採択される(3度目)。 |
2015 年 | ・伊佐が京都大学大学院医学研究科に異動になりました。 ・脊髄損傷からの機能回復過程における側坐核の機能を明らかにした論文をScience誌に発表しました(Sawada et al.)。 ・西村准教授が第12回日本学術振興会賞を受賞しました。 |
2016 年 | ・京都大学大学院医学研究科に研究室を移動させました。 |
2017 年 | ・伊佐が日本神経科学学会の会長に任命されました(任期3年)。 ・西村幸男准教授が東京都医学研究機構のプロジェクトリーダーに昇任しました。 ・脳科学研究戦略推進プログラム「意思決定」に採択されました。 ・科学技術振興機構CREST「オプトバイオ」に採択されました。 |
2018 年 | ・高桑徳宏特定助教が時実若手科学者賞を受賞しました。 ・京都大学からの世界最先端拠点プログラムへの提案が採択され、ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)が採択され、10月より発足。伊佐も副拠点長を務めることになりました。 |
2019 年 | ・盲視に上丘から視床枕に至る経路が重要であることをウィルスベクターを用いた経路選択的遮断法を用いて証明した論文をNature Communication誌に発表しました (Kinoshita et al. Nat Comm)。 |