Greeting
私たちの研究室は最初、1996年に伊佐が
愛知県岡崎市の国立生理学研究所に着任した時にスタートしました。
眼球運動や手の巧緻運動の制御に関わる局所回路や大域的な回路の研究に始まり、
その一部が損傷された際の機能回復機構を、
電気生理学、神経解剖学的手法だけでなく、脳血流イメージング、
2光子レーザー顕微鏡や内視鏡型顕微鏡によるCa2+イメージング法、
ウィルスベクターによる回路操作(化学遺伝学・光遺伝学)、
大規模データの機械学習によるデコーディングや次元圧縮法、
心理物理学と行動解析などの様々手法をヒトの近縁種である
サルのモデルに適用することで明らかにしてきました。
またこれら運動の制御や機能回復の研究は、
そこに関わるモチベーション、意思決定、注意、意識などの
認知機能の研究にも展開しています。
私たちは2016年に京都大学に異動し、新たに研究室を立ち上げ、
さらに2018年には新規に開始した京都大学の新しいWPI拠点である
ヒト生物学高等研究拠点 (ASHBi) の1グループとして
脳の進化と種差が生じる機構の解明に関わるプロジェクトも開始しています。
Selected Recent
PublicationsMitsuhashi, M., Yamaguchi, R., Kawasaki, T., Ueno, S., Sun, Y., Isa, K., Takahashi, J., Kobayashi, K., Onoe, H., Takahashi, R., & Isa, T. (2024). Stage-dependent role of interhemispheric pathway for motor recovery in primates. Nature communications, 15(1), 6762. https://doi.org/10.1038/s41467-024-51070-w
Ryo Sasaki, Yasumi Ohta, Hirotaka Onoe, Reona Yamaguchi, Takeshi Miyamoto, Takashi Tokuda, Yuki Tamaki, Kaoru Isa, Jun Takahashi, Kenta Kobayashi, Jun Ohta, Tadashi Isa. Balancing Risk-Return Decisions by Manipulating the Mesofrontal Circuits in Primates. Science383,32-33(2024).
Sawamura, M., Onoe, H., Tsukada, H., Isa, K., Yamakado, H., Okuda, S., Ikuno, M., Hatanaka, Y., Murayama, S., Uemura, N., Isa, T., & Takahashi, R. (2022). Lewy Body Disease Primate Model with α-Synuclein Propagation from the Olfactory Bulb. Movement disorders : official journal of the Movement Disorder Society, 37(10), 2033–2044.